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肥満の判定方法:成人編 本当にやせる必要あるの?

 肥満すると、様々な健康問題を起こしやすくなります。ところが、肥満している全ての人が病気になったり、早死にしたりするわけではありません。皆さんのまわりにも、太った健康で長生きの方がいらっしゃるはずです。
 反対に、十分にスリムで魅力的なのに、もっとやせたいと言って、せっせとダイエットに励んでいる女性がたくさんいます(図)。でも、これらの女性がやせたいと思う理由は、健康でなく、美容のためのようです。


 
図 自分が「ふとっている」と思っている女性の割合

やせ過ぎも健康問題を起こしやすい
 昔から、やせている人ほど、伝染病(感染症)にかかりやすいことが知られています。特に、日本人の死亡原因として結核が最も多かった第2次世界大戦以前では、「栄養をつけて、抵抗力を高める」ことが常識でした。このため、高齢者の中には、孫やひ孫は太っているほうが「健康的」と思われる方がたくさんおられます。
 現在では、やせ過ぎは日本人の死亡原因の4番目と密接に関係しています。それは、肺炎です。肺炎も、結核と同じ感染症です。そして、やせている人ほど肺炎になりやすいのです。
 
他にも

 男性の場合は、やせている人ほどガンにかかる可能性が高いことが研究結果によって明らかになっています。やせているほど骨粗鬆症になりやすいことについては、「手遅れになる前に:老後の骨(骨そしょう症)は成長期に決まる」でも書きました。

客観的に判断する
 以上のようなことから、減量の必要性は、美容や好みではなく、客観的な根拠に基づいて判断する必要があることになります。具体的には、次の項目であるBMIで説明します。




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