脂肪細胞の数が増えやすい時期
最近では、脂肪細胞の一部は一生を通じて常に増えていると考えられていますが、多くの脂肪細胞では、それらが増える時期は主として以下のような3つの時期であることが明らかになっています。
●妊娠末期
妊娠中の母親がエネルギーを摂りすぎると、胎児の脂肪細胞数が増える。
●生後1カ年
この間の脂質・糖質を主としたエネルギーの摂りすぎも、乳児の脂肪細胞数を
増やす。
●思春期
この時期も、脂質・糖質を主としたエネルギーの摂りすぎにより、脂肪細胞数が
増える。
以上の時期に、脂質・糖質を摂りすぎると、脂肪細胞の分裂がさかんになって脂肪細胞が増えすぎ、脂肪細胞増殖型肥満におちいることになります。また、動物実験では、妊娠初期に、妊娠中の母親が十分なエネルギーを摂ることができないときも、胎児の脂肪細胞が増えやすいことが示されています。
|